久々の問い

大きな模試会場で、現国の問題文として小説を読むのはホントに久しぶり。中学受験の時は毎週テストしていたんだなあ、、とか。たぶん、あの時期が一番文章を読んでいた気がします。室生犀星石垣りん谷川俊太郎あたりもその時期に知って、芥川龍之介とかそんな好きじゃなくても、受験のためにって何にも考えず読んだりしてました。今回の模試では遠藤周作「海と毒薬」が使われていて、主人公の幼少時代の回想みたいな所でした(原作は読んだことない)。その幼少期は、教師・親を見透かしている「いい子」を演じる冷め切った頭のいい少年って感じなんですけれども。こーゆー少年て、結構小説に登場しますよね。太宰治人間失格」の幼少期だってそれに近い感じがありますし(「演じる」少年ということ)、宮部みゆき模倣犯」のピースだってそんな感じでした。。。確かに、その後を描きやすいタイプの人間なのかも知れませんね。転落の一途をたどるか、人間的欠落をもったままのエリートになるとか。極端でいいのかな。でも、現実的にあそこまで計算高いわりに人間的なところにまったく興味の向かないというか、何でも分かってる風に自分を閉じきった子供とかっているんですかね。決して多くなさそうだし、相当頭良くないとホントは大人に見透かされてて自分だけそのつもり、みたいな情けないタイプもありそう。私の場合、小学校の中で成績はそれなりに良かったけど(あくまでも小学校内!)、親・教師に媚びる労力があったら他に使おうという、いろんな意味でやる気のない人間だったなあ。。。根本的に今も変わってない気もしますが。