舞台「噂の男」鑑賞記

先週木曜、塾の合間を縫って渋谷パルコで見てまいりました。ネタバレしないと感想を書けそうにないので、下にそのまま書いちゃいます。未見で鑑賞予定のある方はご遠慮ください。時間があれば、リンクで飛べる別ページに移します(汗)。


作:福島三郎 演出・潤色:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:堺雅人橋本じゅん八嶋智人山内圭哉橋本さとし 他2名
休憩ナシ、ほぼ150分間ピッタリの舞台でした。12年前に人気絶頂にありながら、片割れが死んだことで落ちぶれた漫才コンビをめぐる話がメインです。もちろん、他の出演者もいますが、話の筋がこの死を中心に展開しているので、あらすじはこれだけにします。この漫才コンビが2人の橋本、後輩芸人が山内、劇場の支配人が堺、死因となったボイラーを点検しに来た技師が八嶋。括りとしては、バックステージもの。(詳しくは公式でご確認を)
基本的に舞台って見に行かないので、KERAさんの芝居を見たのも初めて。かなり普通に笑ってきました。堺さん出てなくても、行って損はしなかっただろうと思います。漫才の台本は中川家が書いたらしいので、さすがプロの完成度って感じが。もちろん、役者(橋本コンビ)の息が合っていたからこそですけどね。ただ、人が死にまくってます。別に物語の中でまで平和を主張しようとか思わないけど、ちょっと死にすぎっていうか、正直そこまで死なせる必要性を感じることはできませんでした。最悪の結末で終わらせるためって事でしょうか。人間のエゴとか二面性とか、鋭いなあって思う描写も多くて、その辺は好印象だったんですけどね。その終わらせ方があんまり納得いかないって感じかなあ…。福島さんの作風についてはパンフでもハートフルとか書かれていましたが、この舞台からはそんな部分は微塵も感じられなかったんで、基本ラインはKERAさんの作風なんだと思います。とりあえず、人間のいやらしい面ばっかりのお話なので。途中にかなり笑えるやり取りも含まれてますが、最後は橋本じゅんの役だけが他を殺して生き残り(堺さんの役は不明)、まったく笑えない感じで幕引きです。人の良い面はほぼ描かない話だから、みんな殺しちゃうような残酷な結末じゃないと収拾つかなかったようにも思えてきました。やっぱり、微妙に不可解だけど…。とはいえ、ホントに鋭い描写もあって、役ごとのキャラもしっかりしていたと思うし、人に十分オススメできる芝居ではないかと。
あとは個々の役者さんについて。収穫は橋本じゅん!うまいですね〜!正直、アドリブかなって思う場面もいくつかあったんだけど、そんな場面すべてで一番力を発揮していたのはこの人でした。シリアスな場面なのに、あまりに彼のセリフが面白くて舞台上で笑ってしまう役者もいるほど。演じていたキャラも複雑で、ひたすら残酷だったり、妙に明るかったり、最後にはキチガイじみた廃人にもなって、それでも違和感なく見ていられました。この人の出る芝居はまた見てみたいと、心から思いました。あとは、目当ての堺さん(笑)。支配人って役なんだけど、髪型が…オールバックはないと思う(泣)。席が後ろだったんで、なんだか吹越満に見えて切なかったです…。舞台上でパンツだけにさせられて、そのパンツもギリギリまでまくられて、体張ってたなあ。この舞台は強烈に嫌な人しかホントに出てこないんだけど、舞台だと堺さんって癖の強い役のほうがいいみたい。「お父さんの恋」より役としては似合っていたように思います。ってか、なんでまたホモ…「ビューティフル・サンデイ」でやったじゃん。福島が当て書きしたって言ってたけど、堺さんってそんなにホモが似合う?確かに細いし、年の割に童顔っぽくてかわいいところもあるだろうけど、またホモの役って(汗)。…相手を抱いてるより、抱かれてる方が似合ってるようにも思えてきた。やっぱりホモキャラはハマってるのかなあ。あと、相変わらず声が最高。ホントによく通ってキレイ。TVで見るより、断然舞台だなあ、やっぱり。

バカな人

Mステ、録画し忘れた…ありえない。この週の夜に講習を入れた自分を呪う。でも、「僕らの音楽」を途中から見て予告を見たら、Bank Band出演とのことでした!ここで録画するしかないでしょう…。ap bank fesの様子も少し流れて、桑田と歌った「奇跡の地球」をちょっと聞けたのもラッキー。桜井さん、ホントに一時期の老けっぷりから回復したなあ(笑)。あとは、「to U」を買うかどうかということだけですね(汗)。結局「魔法のコトバ」は男友達に借りてしまったし。ひと月にCD3枚も買う財力はないのです、稼ぐ手段を持たない人間としては。それより「ハチクロ」に堺さんが出ていることを今日知りました。だから見に行くのかっていうと、それも未定。主演ってわけじゃないし、お金もないし。まあ、勉強すべき身分にあるので、お金がないのはいいことなのかもしれません(泣)。
音楽と種々の映像関係に関しては食指が動くんですが、「漱石論集成」は進まず。読めば面白いのです、半分も理解できなかったとしても。でも、私が夏目漱石の著作に関して「こころ」しかまともに読んだことがない、ということが最大の障壁となっているようで(汗)。他の明治期の文学に比べればずっと読みやすく、さっさとある程度読破すればいいんでしょうけど、小説にはどうしても手が出ない…。今は、架空のストーリーを読むより、世界史の本を読む方が楽しいように思います。手の届かない、小難しい論理を読んだりすることがなぜか性に合っているらしく。こないだの模試の現代文にあった「芸術において博識は敗北」の言葉が、今の私のテーマとなっております(笑)。
ちなみに、今週はドラマは見ませんでした。単に忙しかっただけですけど。一抹の寂しささえありません。

睡眠の季節

今日、夏の二大イベントの1つが終了しました…大学別模試のうちの1つを受けて参りました。久しぶりに何時間もひたすら問題と向き合う作業をして、ホントに疲れた。浪人生で勉強するのが仕事なのに、ダメだなあ。明後日から講習なので、気合を入れなおしてきたいと思います…この夏、耐えられるのか?
「魔法のコトバ」が主題歌の「ハチクロ」なんですけど、原作の方がスピッツスガシカオのファンだそうで、両者のアルバムの名前から漫画のタイトルを決めたらしいと知りました。この作者の方、私とかなり趣味が合いそうだ(笑)。で、映画にも微妙に興味がわいたんですけど、私、青春モノは苦手なんだよなあ…。すでに高校生ではないので1800円きっちり取られるし、あんまり失敗はしたくないので。あと、「間宮兄弟」はなんか面白そうです。もし時間があったら見に行くかも。気まぐれですが。とりあえず、今日は「噂の男」のチケットが届いたので幸せ(爆)。
ネタが芸能系しかないってところに、私の生活が反映されてますね…テレビばっかり見て、音楽ばっかり聴いて、ネットばかりしてる、みたいな。ダメ人間へまっしぐら。

つまみ食い

ここ何クールもまともに見たドラマなんてなくて、今回も似たようなものなんですけど、ネットでドラマレビューされてる方がドラマを酷評してるのを読むのが好きなんで、過去の脚本からあまり評判が良くなさそうなドラマを2本選んで見てみました。結局10分くらいしか正味では見てないんだけど。
「サプリ」…亀梨くんは決して嫌いではないです。でも、絶対「野ブタ。」の方が良かったよねえ。最後の10分しか見てないけど、それでも亀梨演じるバイトのキャラにはイライラさせられたし。伊東美咲は、いまだに何が魅力なのか良く分からない。美人?演技うまい?まあ、私が見なきゃいいだけなんだけどね(爆)。どなたかが、最後の合気道のシーンをシュールと評していましたが、激しく同感です。何の共感も生まないドラマのように思われます。見るのが微妙に苦痛なので、もう二度と見なさそう。レビューだけ楽しませていただく、ということで。
不信のとき」…子供がそんなに欲しいか!?私の感想はそれだけ。もともと、子供なんて一生いらないと考えているような女なので、根本的にこのドラマを理解することは不可能です。ストーリー展開やセリフはイライラするか失笑するようなものが多くてコメントすることもないんで、役者さんについて。米倉涼子は好きじゃないけど、やっぱ美人だと思う。パーツとか、隙がない。この人のやった愛人ドラマはほぼ見てないんで、妻役にそれほど違和感はなかったです。松下由樹の体型はいいんでしょうか…これから妊婦ということなので、見た目的にもそれが正解だと思います(汗)。石黒賢も微妙。ってか、この男(ドラマ中のキャラも含め)、愛人と取り合うような男なの?奥さんは早めに離婚して慰謝料もらっとくのが一番マシでしょう。「子供ができれば完璧な妻」とかほざいて、デリカシーさえないし。…ホントに文句しか書けなかった(笑)。
こんな感じで、さすがに選んで見ただけあって酷評しかできませんでした。うがっている自分が悪いわけですが。あと、「吾輩」は最後の3回だけ連続で見られて面白かったんですけど、知らない間にいろんな話が展開していて、やっぱり付いていけなかった(泣)。でも、キャストは素晴らしかったですね、ホント。三谷ドラマにも言えると思うけど、キャストで失敗がないというのは素晴らしいことです。

幸運。

受験生なのに何やってるんだって話ですが、舞台「噂の男」チケットを何とか入手…良かった〜。いろんな抽選を出していて、ようやくそのうちの1つが当たった模様。一般発売はどうにもならなかったからなあ。もう1つの抽選は月末で、仮にそっちも当たったらヤフオクで実費を目安に売ってしまうつもりですが、まあ人気ですし、1つ当たっただけで十分ありがたいことです(笑)。大手チケット販売のプレリザーブがほぼ終わってからこの舞台の存在に気づいたんだけど、その割にはうまく入手できたなあ。とりあえず、振込だけ忘れないようにしないと。。というわけで、見に行けるのは確実っぽいんですが、例のごとくレビューする時間はないと思われ。それなりの感想はネタばれ注意を含みつつ書ければと思ってます。これでap bank fesに行けたなら、ホントに最高の夏休みなんだけど…いまや、受験生であることを忘れそうで怖い。講習も模試もちゃんとあるにはあるのですが。

ラッシュ、スタート

気が付けば7月…ホントに更新しなかったなあ(苦笑)。風邪ひいてたのもあるけど、単にネタがないほどダラダラしてただけのような気がする。無事、ミスチルの「箒星」だけはゲットしたのですが。ホントはカップリングも含めてレビューしたいけど、歌詞分析とかまともにする余裕はなさそうなんで、後回しに…。ただ、どんどんポップかつ前向きな感じにはなってると思う。アルバムとしては「It's a wonderful world」から上昇志向というか、「深海」以来の闇を抜けて、マイナス面を受け入れつつのプラス志向が感じられると思うのですが、今回のシングルもその路線の延長と考えて良さそう。わりあい、ワンダ以降のシングルってこの雰囲気が一番多いような気も。メロディは、私はまったく音楽的なことは分かんないんですけど、ここ最近では結構好きなほうです。しばらくは、いつもどおりヘビロテで(笑)。あと、昨日のMステで見た桜井さんは、見た目的に随分回復していて、ホントに良かった(爆)。一時期はあまりの老けぶりに衝撃を受けてたんだけど、これならまだ大丈夫そう。女子ファンとしては安心。あとは、来週のスピッツ「魔法のコトバ」と再来週のBank Band「to U」をどうするかですね。「箒星」でCD券は使っちゃったし。。スピッツの新曲はオフィシャルでPV試聴できるんですけど、草野さん若いなー…40間近とは思えないよ。童顔ってだけじゃないよ、あの若さ。テレビは相変わらず出ないんだろうな…メディアスケジュール見てないけどね。

探していたもの

最近、自分の中ではスピッツブームがなぜか発生していて、「惑星のかけら」に始まり「空の飛び方」「フェイクファー」なんかを聴きまくっております。それで、スピッツの曲を愛情もってレビューしてくれてるサイトさんをかなり前から探していたんですけど、ようやく発見!!「落書きだらけの夢」さんなんですが、全曲レビューがホントにすばらしい。まさに私が求めていたレビューです。。。歌詞重視のレビューをなさっていて、私も邦楽を良く聴くポイントが歌詞にあるので、すごく理解できるし納得できるレビューばかりでした。いくつかスピッツのアルバムを持っている人だったら、うんうんと頷きながら読めるはずです。かなりオススメ。で、新曲の「魔法のコトバ」は買わざるを得ないような感じになってきた…。歌詞を読んでから改めてちゃんとスピッツ聴いたら、こんなに沢山のいい曲を見落としていたんだなあって唖然としてて、聴くのに忙しいような状況が続いてます(苦笑)。受験生とは思えない生活なのは今に始まったことじゃないけど。それにしても、「死」とか「負」のベクトルを持つ曲ばかり好きになってしまうのはなぜだろう。もちろんアッパーな曲も聴くし好きではある。でも、ヘビロテしちゃう曲の歌詞はいつだって閉じた世界か妄想か性的粘着感のあるものばかり…つまりは初期中心にはまっているわけです。ここ数年の曲でそこまで「負」を感じさせるものはないけど、それでもいつも「ガーベラ」(「三日月ロック」)とか「フェイクファー」とか明らかな影を持つものが好きになってしまう。やっぱり、私自身がそういう部分から抜け切っていないというか、(精神的に)生死の狭間で生きることを望んでいた中学生時代と本質的に変わっていないってことなのかも。どうしても積極的に「生きる」方向へは向かえない、みたいな。ホントの死に近づいたことさえないのに。